絵本が道しるべ。絵本を読みながらウォーキング。ユニークな遊具で冒険もできる公園【猿江恩賜公園】

猿江恩賜公園の入り口江東区

絵本を探して、読みながら、子供と一緒に公園のお散歩はいかがですか?

  • いやいや。歩きスマホでも危ないのに、歩きながら絵本なんて読めないでしょ。
  • 荷物の多い子供とのお出かけなのに、本なんて持ち歩けないよ。

っと言われそうですが、絵本が置いてある公園があります。
しかも、本がドサッとと置いてあるのではなくて、絵本の1ページ1ページが、まるで絵画のように森の中に設置されています。
絵本を探しながら歩き回ると・・・・1Kmのジョギングコースの半分(500m程)を回ることになります。

そんな変わった体験ができる公園が「猿江恩賜公園」です。

設置されている遊具もユニーク。
ハンモックのようなブランコや、登って鐘を鳴らすクライミング遊具。
上手に体重移動させるとグルグル下る滑り棒みたいなものなど、初見だと“???”となる遊具が揃っています。
普通の。というと失礼ですが、大型の複合遊具もありますし、森のように木々が茂っているので、木陰でピクニック。なんてこともできて、一日遊べる公園です。

公園の場所

東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄新宿線「住吉駅」のA3出口から2分程歩くと「猿江恩賜公園」が見えてきますが、遊具や絵本などで遊ぶ場所は「住吉駅」から5分程歩きます。

JRだと総武線「錦糸町駅」の南口から徒歩15分。

公園の遊具&施設

森の絵本

「猿江恩賜公園」は、都道50号線の新大橋通りを挟んで北側地区と南側地区に分かれていて、北側地区には4つの広場とテニスコートが、南側地区には野球場や日本庭園、江東公会堂があります。

子供向けの遊具やボール遊びができる広場があるのは北側地区で、①複合遊具のある冒険広場、②健康遊具のある健康広場、③時計塔のある中央広場、テニスコートなどがあり、これらをぐるっと囲むようにジョギングコースがあります。

猿江恩賜公園の地図
出典:猿江恩賜公園ホームページ

このジョギングコース沿いの森の中に、全12ページの絵本が1ページ1ページ設置されています。
その名も「森の絵本」。

絵本作家の未発表作品が設置されているので、

「この絵本知ってる!!」

なんて、子供に言われません。

設置されている絵本は定期的に変わるようですが、2022年6月現在は絵本作家“ひこさか ちほ”先生の「はらぺこ じぞう」です。

猿江恩賜公園の森の絵本の表紙

テニスコート横の森の中からスタートして、正面入り口まで。
お話を追って行くと、ジョギングコースの半分を回ることになります。
その距離、おおよそ500~600m。

猿江恩賜公園の森の絵本の位置

「絵本はどこだ~」

と、子供と一緒に森の中の絵本を探しながら公園内をウォーキング。
飽きっぽい子でも、楽しみながらウォーキングができます。

因みに、舗装されたジョギングコースのすぐ隣に、わかり易く設置されているものもあれば、本当に森の中に設置されていて、気を付けないと見落としちゃう場所にあったりもするので、ご注意を。

こちらは1ページ目。
最初っから見つけにくい。。。

猿江恩賜公園の森の絵本の1ページ目

2ページ目

猿江恩賜公園の森の絵本の2ページ目

3ページ目

猿江恩賜公園の森の絵本の3ページ目

4ページ目

猿江恩賜公園の森の絵本の4ページ目

5ページ目

猿江恩賜公園の森の絵本の5ページ目

6ページ目

猿江恩賜公園の森の絵本の6ページ目

7ページ目
これが一番見つけにくかった!!

猿江恩賜公園の森の絵本の7ページ目

8ページ目

猿江恩賜公園の森の絵本の8ページ目

10ページ目

猿江恩賜公園の森の絵本の10ページ目

11ページ目

猿江恩賜公園の森の絵本の11ページ目

最後のページ。12ページ目。

近くにサービスセンターがあります。テニスコートの横です。
サービスセンターでは、9時~17時の間に記念のミニ絵本製作キットを配布されているようなので、是非お立ち寄りを。

猿江恩賜公園の森の絵本の12ページ目

「冒険広場」の複合遊具

「猿江恩賜公園」で子供が遊ぶ場所といったらココ。「冒険広場」。

複数の複合遊具が設置されています。

こちらは冒険広場の中心に設置されている複合遊具。
この後にご紹介する不思議な複合遊具に比べると対象年齢が低めなので、小さい子でも安心して遊べます。

猿江恩賜公園の冒険広場の複合遊具の外観

クライミングウォールは垂直じゃなくって、斜め。
小さい子でも登りやすい!

猿江恩賜公園の冒険広場の複合遊具のクライミングウォール

ハシゴも登りやすい形状。

猿江恩賜公園の冒険広場の複合遊具のはしご

まったく揺れない安全に渡れる吊り橋。

猿江恩賜公園の冒険広場の複合遊具の吊り橋

揺れない吊り橋の先には、ぐるっと回る滑り台が。
傾斜がないので、スピードは出ません。

猿江恩賜公園の冒険広場の複合遊具のぐるっと回る滑り台

クライミングウォールやハシゴだけではなく、階段で登ることもできます。
滑り台は2か所ありますが、こちらの滑り台も傾斜は少なめ。スピードは出ません。

小さい子でも安心です。

猿江恩賜公園の冒険広場の複合遊具の幅広滑り台

「冒険広場」の不思議な複合遊具 その1

冒険広場の周りには、いくつかの不思議な遊具があります。
何れも対象年齢は高め。

まずは一つ目。
クライミング系の複合遊具です。

一見、普通のクライミングウォールのように見えますが、ホールド(手で掴んだり足をかける突起物)が少ないうえ、壁の部分が滑りやすいので、難易度が高い!

ただ、頑張って登り切った子にはご褒美が。頂上に鐘があります。

猿江恩賜公園の冒険広場の不思議な複合遊具のウォールクライミングと鐘

クライミングウォールを登り切った裏側には、ハンモックのような椅子が。
ゴローンと寝転ぶと、気持ちよさそうです。

因みに、この椅子。
わざわざクライミングウォールに登らなくても、手前のネットクライミングから座れます。
が、ネットクライミングと椅子との間に距離があるので、一人で座るには小学生くらいでないと無理かも。

猿江恩賜公園の冒険広場の不思議な複合遊具の椅子(?)

クライミングウォールの端にも、クライミング系の遊具が。
名称不明ですが、腹ばいになって(?)登るナニカ。
手や足を引っかける場所が無いうえ、左右に揺れるので、登るの難しい。

猿江恩賜公園の冒険広場の不思議な複合遊具。登る系の遊具

反対側には、捻じれた「太鼓はしご」が。
これ登れる子いるの??

猿江恩賜公園の冒険広場の不思議な複合遊具。ねじれた太鼓はしご。

因みに、「太鼓はしご」とは、こういった遊具。

普通の太鼓はしご

「冒険広場」の不思議な複合遊具 その2

「冒険広場」の不思議な遊具。二つ目。
こちらも、クライミング系と思われる複合遊具です。

最初は、

「お!!簡単。かんたん~♪」

といった感じで、ネットクライミングや椅子(?)を攻略していくのですが、、、

猿江恩賜公園の冒険広場の不思議な複合遊具(その2)

問題がこちら。

地面に刺さっているステンレスの棒に黄色い台座がついていて、左隣の穴の開いたクライミングウォールに渡るのですが、この黄色い台座。どうやって扱うかわかります?

ただの足場じゃないのですよ。

猿江恩賜公園の冒険広場の不思議な複合遊具(その2)の謎の棒

この台座。
回転させることで、上下に動きます。

つまり、回転させて上に登って、隣のクライミングウォールに渡る。。。というものなのです。
なのですが、仕組みは分かっても「回転させて上に登る」ってのが難しい。

一人で回転させようとすると、腕の力で遠心力を発生させたり、体重移動を工夫したり、と。
いろいろと頑張らないとダメなのですが、小学生でも無理なのでは。。。というか、大人の私も無理かも・・・

猿江恩賜公園の冒険広場の不思議な複合遊具(その2)の謎の棒の正体

この回転台座が3か所あるので、これを攻略できたらゴール!!

猿江恩賜公園の冒険広場の不思議な複合遊具(その2)の全景

「冒険広場」の不思議なブランコ

「冒険広場」では、ブランコも不思議な形状をしています。
通常のブランコの様に手で掴むところがないのです。
これ。ブランコ・・・ですよね??

全部で2基、設置されています。

猿江恩賜公園の冒険広場の不思議なブランコ

「冒険広場」の回転遊具

こちらは、体重移動で下の台座がクルクル回転する遊具。
一人乗り用です。
全部で3基、設置されています。

猿江恩賜公園の冒険広場の不思議な回転遊具(一人乗り用)

こちらも、体重移動でクルクル回る遊具。
複数人で乗れます。
縞模様的に、7人乗りかな?

猿江恩賜公園の冒険広場の不思議な回転遊具(複数人乗り用)

「冒険広場」の一本橋

平均台です。
普通は、“Z字”のようにカクっと折れてたり、段差があったりすると思うのですが、「冒険広場」のものは“S字”。
やっぱり、どこかユニークですよね。

猿江恩賜公園の冒険広場の不思議な一本橋

健康広場

健康広場には、全6種類の健康遊具が設置されており、一部の遊具は小さい子でもアスレチック代わりにに遊べます。

フィットコンビ

イロイロな健康遊具を詰め込んだ複合遊具です。

①垂直飛び&身長計、②ウォールラダー、③足つぼマッサージ、④上半身ひねり、⑤ストレッチポール、⑥階段昇降機、⑦前屈、の7つの運動ができます。

おまけに、犬のリード掛け。なんてものもあります。

猿江恩賜公園の健康広場(フィットコンビ)
猿江恩賜公園の健康広場(フィットコンビの利用方法)

ストレッチスタンド

足を引っかけて背筋を伸ばします。。。が、子供では身長が足りなくてできないです。

猿江恩賜公園の健康広場(ストレッチスタンド)

パラレルバー

平行棒をそのまま英語で“パラレル バー”。
なぜか英語。

猿江恩賜公園の健康広場(パラレルバー)

ソリンボー

日本語で“体を反らせる棒”。略して“ソリンボー”。
なぜか日本語。

子供にかかればジャングルジムになります。

猿江恩賜公園の健康広場(ソリンボー)

ミスタートライアングル

“トライアングル”は分かりますが、なぜミスター?
ミス・ミセス・ミズは???

こちらはアスレチック代わりに遊べます。

猿江恩賜公園の健康広場(ミスタートライアングル)

吊り輪

本格的な吊り輪すぎて、小さい子が遊ぶのは、難しいと思います。

猿江恩賜公園の健康広場(吊り輪)

バスケットゴール

健康広場のすぐ隣に、子供用に低いゴールと、通常の高さのゴールの2種類があります。
子供の成長にあわせて遊べるのは良いですね。

猿江恩賜公園のバスケットゴール

中央広場

細長ーい広場に、時計塔があります。
木陰もありますし、ピクニックにピッタリですね。

猿江恩賜公園の中央広場の時計塔

じゃぶじゃぶ池

7月下旬から8月下旬の一か月間、夏休みに合わせてじゃぶじゃぶ池が稼働します。
残念ながら私が行ったときは稼働期間外でしたが、稼働時には、こういった光景がみれるようです。

猿江恩賜公園のじゃぶじゃぶ池
出典:猿江恩賜公園公式lホームページ

トイレ

トイレは、①冒険広場の横、②健康広場の横、③サービスセンター前、の3か所に設置されています。
オムツ替えはバリアフリートイレ内にありますが、利用できる時間(8時00分~16時30分)が決められているようです。

猿江恩賜公園のトイレの位置

トイレの外観はこのようなもの。
歴史ある(古い)公園なので、薄暗い雰囲気があります。

猿江恩賜公園のトイレの外観

駐車場

公園内に駐車場はありません。
近隣に民間の駐車場はありますが、公園から少し離れています。
また、台数が少ないので満車の可能性が高いです。

電車・徒歩または自転車での来園をおススメします。

①三井のリパーク【駐車場名】毛利2丁目
【台数】3台
【冒険広場まで】徒歩1分
【HP・料金】三井のリパークのHP
【所在地】江東区毛利2丁目8-8
②ナビパーク【駐車場名】毛利第6
【台数】3台
【冒険広場まで】徒歩3分
【HP・料金】ナビパークのHP
【所在地】江東区毛利2丁目12-2
③s-park【駐車場名】パラカ毛利第1
【台数】3台
【冒険広場まで】徒歩3分
【HP・料金】s-parkのHP
【所在地】江東区毛利2丁目1-11
④タイムズ【駐車場名】タイムズコンフォリア錦糸町DEUX
【台数】4台
【冒険広場まで】徒歩3分
【HP・料金】タイムズのHP
【所在地】江東区毛利2-10
⑤s-park【駐車場名】シスコンパーク毛利
【台数】3台
【冒険広場まで】徒歩4分
【HP・料金】s-parkのHP
【所在地】江東区毛利2丁目24-12

公園の施設概要

休園日なし
利用時間24時間
※サービスセンターは8時30分~17時30分
※バリアフリートイレは8時00分~16時30分
入園料無料
住所東京都江東区住吉2丁目、毛利2丁目
敷地面積145,088.43平方メートル
アクセス都営地下鉄新宿線(S13)・東京メトロ半蔵門線「住吉」(Z12)下車 A3出口 徒歩2分
JR総武線「錦糸町」南口下車徒歩15分
駐車場なし
公式ホームページ猿江恩賜公園の公式ホームページ
問い合わせ先TEL 03-3631-9732
猿江恩賜公園サービスセンター
〒135-0001 江東区毛利2-13-7

まとめ よかったところ、注意点

よかったところ
  • 都心にあって貴重な緑地。敷地も広く、木陰も多いので、夏でも風があれば涼しく過ごせる。
  • 絵本を探しながら読んだり、謎の遊具で遊び方を考えたり。考えながら体を動かせる。
注意点
  • それぞれの遊具自体は小規模。外遊びグッズがないと、一日は遊べない。
  • 駐車場がないので、ピクニック用品やボールなどの外遊びグッズを持っていくのが大変。
  • 園内には川が流れていて池もある。樹木も繁茂しているので、虫刺されに要注意。
猿江恩賜公園の冒険広場の外観

余談 大規模公園にしては珍しい。公園として整備された公園

猿江恩賜公園は大規模な公園ですが、意外なことに。公園として整備された公園です。

「??」
「何を言っているの。そんなことは当たり前でしょ。」

と言われそうですが、意外とそうでもありません。

googleマップで見ると、猿江恩賜公園の周辺の規模の大きな“公園”は、

  • 錦糸公園【墨田区】
  • 隅田公園【墨田区、台東区】
  • 浜町公園【中央区】
  • 大島小松川公園【江東区、江戸川区】
  • 横十間川親水公園【江東区】
  • 木場公園【江東区】
  • 亀戸中央公園【江東区】

がありますが、亀戸中央公園以外は、すべて“防災”がキーワードとなって設置された公園です。

墨田公園、錦糸公園、浜町公園

これらは、関東大震災によりオープンスペースや緑地が必要。と言われ、整備された公園です。

大島小松川公園

ここは、旧中川を挟んで江東区と江戸川区にまたがる土地で、低地なうえ、地盤が軟弱。大地震時に危ない、とされていた地区です。
阪神・淡路大震災時をきっかけに再開発されることとなり、再整備された公園です。

横十間川親水公園

ここは、地下水の汲み上げにより地盤沈下し、水面よりも地盤が低くなってしまったため、水門を設けて水面を下げました。
水面の下がった横十間川を埋め立てて作った公園です。

木場公園

ここは、木造密集市街地が広がっていて危ない、ということで東京都が木場を防災拠点に指定した時期に、ちょうど木材業者が移転するということで、整備することになった公園です。

では、

猿江恩賜公園はというと、

もともと幕府の材木蔵のあった場所で、その後、宮内省の猿江御料地となりました。
大正13年(1924)皇太子裕仁の結婚を記念して、芝離宮御料地、上野御料地とともに東京市に無償で払い下げられ、昭和4年から造園に取り掛かりました。

江東区のホームページ「猿江恩賜公園由来碑」

とのこと。

因みに、猿江恩賜公園には「ミニ木蔵」があります。
これは、「これまでの歴史を踏まえた一部遺物の保存」が払い下げの条件とされたため、整備されたものです。

つまり、猿江恩賜公園は、最初っから地域の人々に使ってもらう前提で、公園として利用するために作られた場所なのです。

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